今日、何して遊ぼうか?
毎日「何しようかな?」で頭がいっぱいの保育士さんいませんか?
子どもの年齢が上がると本人のやりたいことが出てきたり、興味関心がはっきりしてきます。
反面、月齢の低い0・1歳児は、保育士(大人)主導で遊びに誘っていく必要があり、「今日何しよう?」の沼にはまりがち。おうちで子育て中の方にも参考になると嬉しいです。
春・夏・秋・冬の4つに分けて色々な遊びを紹介しようと思います。保育のヒントにしてみてください。
秋:外遊びアイディア
秋は過ごしやすくて外遊びには最適な季節です。
0・1歳児でも楽しめる外遊びを紹介します。日々の保育に、おうち子育てに参考にしてみてください。
自然と遊ぶ
秋と言えば、ドングリ・松ぼっくり・落ち葉など自然に触れることに挑戦しやすい季節です。
街の中でも、公園や神社などに行けば見つかりますよね。
手のひらに載せて見せたり、一緒に触ったりするだけで五感が刺激されます。
もし、自然の木の実や落ち葉が手に入ったら持ち帰って遊ぶのも面白いですよ。
(私有地の物や公園の物などは、持ち帰ってはいけないこともあるので確認必須です。)
木の実
ペットボトルにドングリを入れて転がして遊んだり、トイレットペーパーの芯を半分に切ったものに転がして遊ぶのも面白いですよ。
転がるドングリを目で追うことで”見る力”も鍛えられます。
米粉粘土や小麦粉粘土やシリコン粘土などに、ドングリを埋め込んでドングリボールを作っても面白いです。
小枝を刺して顔を付ければドングリ人形の出来上がり。
落ち葉
まずは触って感触遊び。
誤飲が心配な時は透明のビニール袋に入れてその上から触ってみてもOK。
1歳、2歳になったら画用紙に落ち葉を貼るのも面白いですよ。これだけで立派なアートの完成。
落ち葉に目と口を描けば、”落ち葉さん”に変身。
手遊びや歌の時に登場させると面白いですよ。
外気浴・日光浴
赤ちゃんの外遊びデビューと言えば外気浴と日光浴ですよね。
秋は気候が良いので初めてでも安心ですね。
時間は5分程度から始めましょう。
一人ひとりの体調や表情を見ながら、無理のない範囲で外気浴・日光浴の時間を確保できると良いですね。
赤ちゃんが心地よさそうにしていたら優しく「気持ち良いね」などの声掛けをしてみましょう。
優しい声が心地よさをアップさせてくれるはずです。
お家でする場合は、紫外線対策と虫よけ対策も忘れずに。日焼け止めと虫よけ効果両方あるタイプだと、赤ちゃんへの負担も少なく済みます。
最近では、保育所でも個別に対策可能な園も出てきています。
保育士も、子どもと肌が触れ合うことあるので、新生児から大人まで一緒に使えるタイプのものを仕事中は使うようにすると安心です。
散歩
ベビーカーや抱っこでのお散歩からスタート。
育児中の気分転換にもなるのでおすすめです。午前中、お散歩に出る保育所も多いのではないでしょうか?
ただ歩くだけではなく、街路樹の色の変化を言葉にしてみたり、目的地で落ち葉を探したり…
秋のお散歩は刺激がたくさんあります。
筆者も子育て中、天気の良い午前中はなるべく散歩に行くようにしていました。
太陽を浴びることで体内時計も整います。
歩けるようになったら、ますます楽しくなります。
目的地を決めず…近くをぐるぐる回るだけでも子どもにとっては大冒険。
公園
赤ちゃんで公園…何するの?となりますが、周りの子どもたちを見るだけでも楽しそうにしていることもあります。
ハイハイできるようになったら、思い切って外でのハイハイに挑戦です。
芝生などがある場所なら最高ですね。
お家育児の場合は、汚れても良い服や、膝を守る膝パッドがあると安心です。
砂場
砂場デビューのタイミングも難しいですが、秋はその点、遊ぶ時も負担の少ない気候が多くおすすめ。
おすわりができるようになったら、砂場へ行ってみましょう。
サラサラの砂、水分で固まった砂、水を入れてドロドロになった砂、色んな刺激に溢れています。
初めての砂の感触にビックリするかもしれませんね。
口に入れてしまわないように気を付けながらたくさん触らせてあげてください。
秋ならではの砂場遊びとして…芋ほりやドングリ探しなどの遊びもできます。
芋ほり
ビニール袋に新聞紙や紫のお花紙を入れてお芋を作り、砂場に埋めます。
(雨の日などに、サツマイモの製作をして天気の良い日に芋ほりという流れ…なんてどうでしょう?)
ツルや葉っぱを付けてあげるともっと雰囲気が出ます。
サツマイモ畑が無くても芋ほりを楽しめるのでおすすめです。
宝物探し
宝物探しは、散歩などで拾ってきたドングリや落ち葉を砂場に埋めて掘り返す遊びです。
子どもに合わせて埋める量や深さは調節してみてください。
0歳児さんは、砂の上に並べたものを見て触るだけでも楽しめます。2歳くらいになると、木の実を使ってままごと遊びに発展するとさらに楽しめるかもしれません。
乳児クラスの保育士は、舐めたり口に入れてしまっても大丈夫なように、乳児クラス専用のスコップなどを別に用意しておきたいですね。
使用後に洗っておけば、「あ!スコップについた砂舐めてる!!」というヒヤリハットの予防に繋がります。
今日の遊びを考える時のポイント
天候・気温
外遊びで最初に確認したいポイントは、天候と気温です。
外遊びに適した気候が多いのは春と秋です。
しかし、冬ならではの遊び・夏ならではの遊びもあるので、その日の天候・気温に合わせた遊びや服装を考えることで楽しむ幅が広がります。
夏場は30度を超える日は控える、日陰を作る・短時間で切り上げるなど配慮が必要です。
冬場は防寒着の着用、短時間で切り上げるなどの配慮が必要です。
気候が厳しい時の外遊びは、必ず子どもの様子をこまめに確認しながら遊びましょう。
子どもの体調
外遊びは子どもの体調の良い時にしましょう。
太陽に当たるだけでも体力を消耗するので無理をしないようにしましょう。
熱が体にこもりやすい子は、外遊び後に一時的に体温が上昇することもあります。
外遊びのあとは室内でゆったり過ごす時間も確保してあげたいですね。
遊ぶ時間
春・秋などの過ごしやすい気候の時は、1時間程度遊んでも良いかもしれません。
途中で水分補給などをして、休憩を上手に取りながら遊ぶのがおすすめです。
暑い日、寒い日、体調が怪しい時は、遊ぶ時間を10分~15分程度にして気分転換程度にすると良いかもしれません。
興味・関心
子どもが「今何が好きか?」を見つけましょう。
何に笑うかな?体を動かすのが好き。砂は触りたくないんだ。お水は好きなんだ。…などが見えてくると遊びのヒントに繋がります。
子どもの好き!気になる!に、ハマると集中して楽しんでくれます。
経験させたいこと
保育士・親目線で、経験させてみたいことを遊びに取り入れてみましょう。
例えば、色々な感触が楽しめる遊びをさせてみたい。○○へ連れて行ってみたい。
季節の行事に触れさせたい。異年齢の子と触れ合わせたい。なども、遊びの中にうまく取り入れていくと楽しみが広がります。
できるようになってほしいこと
これも、保育士・親目線でできるようになってほしいことを遊びに取り入れてみましょう。
例えば、外遊びが苦手だけど遊べるようになってほしいから、抱っこでも外に出よう。
砂が触れるようになってほしい。汚れても気にせず楽しめるようになってほしい。などがあります。
外遊びの苦手な子も色々な経験を通して、外でも楽しめる子が増えると良いですね。
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